地域猫とは~communally owned cat

地域猫について

衛星管理上の問題でも凄く重要な観点なんだ

日本における猫の飼育頭数は約952万頭(2017年)と言われています。これは犬の約892万頭(同年)と比べると約60万頭多いことになります。それだけのネコちゃんたちが人間と互いに寄り添いながら生きているということになりますね。

ですがそのネコちゃんたちの全てが幸せに暮らしているわけではなく、心無い人に虐待されたり(これは動物愛護法に違反します)、或いは主人を失ったネコちゃんたちが路頭に迷って野生化することも実態として多々あることが現状です。

とりわけ野生化したネコちゃんたちは生きるために小動物を狩ったりゴミを漁って食べていかなければ生き延びることは非常に難しいと言われています。とりわけ問題となるのが発情期を迎えたネコちゃんたちの鳴き声や餌を求めることによる人間の生活圏への侵入、猫アレルギーやトキソプラズマ症の媒介など問題が山積みとなっています。

餌を求めるネコちゃんたちは多くの菌を所有するネズミの捕食や農作物を荒らすなどの行為に走らざるを得ません。このような問題は人間が猫と共生する限り避けることのできない課題であり、地域猫とのバランスの取れた共生が社会秩序の維持面でも重要な問題となるのです。

日本ではこれらの対策として一個人だけではなく行政も積極的に対応を行ってきました。野生猫の去勢、避妊手術の無償化やネコちゃんたちが安心して暮らせるような設備の設置など多くの取り組みがなされてきたことも事実です。食べるものがなく飢えてしまえばネズミの残骸の放置やゴミ捨て場への干渉など人間の生活圏における衛生面でも支障が生まれてしまうため、非常にバランスの難しい問題であるとも言えます。

理解のある方の適切な餌の供給や清掃活動、何よりも苦しい境遇に立たされているネコちゃんたちへの暖かい目が今後とも必要となってくるのです。みなさんもこの記事を通して地域猫への問題に取り組むきっかけとなって頂ければ幸いに思います。